着付師とは言ってみれば、人形のプロデューサーです。
頭、髪付、手足を組み合わせ、写実的な人の姿に仕上げます。
その上で人形の胴体や表情に合う衣裳、甲冑、小道具などの無数の組み合わせの中から選び抜きます。
「一生ものの幸福の象徴。だからそれに相応しい、着付」
「なぜここまで手をかけ、より難しい着付けにするのか。」と言われます。
確かに無駄に思われるかもしれません。ですが、そうしてやりますと驚くほど高貴な姿、立ち振る舞いになるのです。
今後とも誰も真似できない豊かな表現力と技を極め、変わらぬ日本の良さを作り続けていきます。
1941年 京都に生まれる
1959年 奥山健二郎に師事。ひな人形の着付けを始める
1985年 節句人形工芸士認定
1989年 通商産業省(現 経済産業省)伝統工芸士に認定
2007年 京都府伝統産業優秀技術者賞受賞
2008年 伝統的工芸品産業功労者近畿経済産業局長表彰を受賞